【PT向け】病院と老健、勤めるならどっちがいいとか無駄な議論はもうやめよう
最初の勤め先は正直、病院でも老健でも大して変わりはない
こんばんは。なおなおです。
よくPTの業界で言われるのが、
「最初に勤めるのは絶対に病院の方がいい!勉強になるから!」
というやつ。
病院も、介護現場もどちらも経験してきた人間として正直言わせてもらいますね。
どっちでもいい。正直、どっちでもいい。
それだけじゃ、納得いかないでしょうから以下に詳しく理由を記載していきます。
病院は勉強できるというのは、ただの勘違い
病院で働けば、確かにオペ後の患者さんの経過を見ることができます。
その経過の中でどういうリハビリをしていくのかを知ることもできます。
それが「勉強になる」と言われる点でもあります。
けれど、それってその流れだけを知れただけであって、その後患者さんがどうなっていくのかは見れないですよね?
退院した後、家での生活は?施設利用したら?デイサービス行ったら?
そこが気になって病院を辞めていくPTさん達もいます。
むしろ、急性期病院なら2週間くらいしか患者さんを見れないので、リハビリの勉強にはほとんどなりませんよ。
(患者さんの人生かかっているのに、勉強になる・ならないって話も正直好きじゃないですが)
あと、病院勤務してると一番勘違いしやすいことって分かります?
正直に言います。
病院でリハビリやっていれば、「患者さんを良くできた感」はあります。
「良くできた感」です!
あくまでも「良くできた感」。
「いや~、あの患者さん、筋トレしてたから歩けるようになった~」
とか思ってたら専門職として恥ですよ?
筋力トレーニングによって、筋肥大が起こる期間はもちろん知ってますよね。
そして筋肥大を起こすための負荷量ももちろん知ってますよね。
それを2か月程度の入院期間で、筋力トレーニングで良くなったとか思ってるならPT辞めた方がいいですよ。ほんと。
そういう勘違いのせいで、真面目に勉強している柔道整復師さんや整体師さんから
「PTは患者さんを治せない」って言われてますから。
そう、つまりは病院にいると「ほんとは自然治癒なのに、自分が良くしたと勘違いしやすい」んですよ。
言い方悪いですが、病院でリハビリしなくても動けるようになる人はたくさん居ます。
あまりにも自分で動く気がない患者さんはリハビリしなくてはダメかもしれませんけど。
病院での入院期間で患者さんが良くなるのなんて、当たり前なんですよ。
人間の身体は自然と治っていくわけですから。
勉強するかしないかは、環境ではなく、あなた次第
結局は、患者さんのために勉強するかしないかなんて、向き合っているあなた次第なんです。
介護保険分野でも、病院以上に勉強しているPTさんたちを沢山知っています。
むしろ病院はPTが多い分、勉強してない人も多いように思えます。
年数だけ重ねれば、勝手に給与は上がりますし、なぜだが偉く思われるのも病院の悪いところですね。
現実、病院を退院した途端、病院でやっていたことを出来なくなる患者さんもいっぱい居ます。
本気で患者さんのこと考えるならもっと幅広く勉強していくことをオススメします。
それこそ病院か老健かデイサービスかなんてことに捉われてる暇はないかと。
良い理念を持った職場か?
患者さんのことを本気で考えている職場か?本気で考えているスタッフがいるか?
それが職場選びで一番大切なことだと思います。
そして、あなたの心がけ次第です。